- ETFと投資信託の違いってなに?
- 投資初心者なんだけど、結局どっちがいいの?
そんな疑問にお応えする記事を書きました。
はじめに、本記事の結論から言うと、こうなります。
- 毎月数万円ずつコツコツ積み立てたい
- 一度に100万円以上の投資が可能
- 投資を趣味にしたい
- 高配当株投資をしたい
投資ってどこのサイトも難しいですよね。
なので、本記事では先日、米国株ETF投資を始めた僕が、ETFと投資信託について比較してみました。
「僕がちゃんと理解できていて、かつ重要な点」をお伝えしていきますので、投資初心者の方も理解頂ける内容になっています。
▼僕の運用成績についてはこちら。
投資信託とは?
投資信託とは、僕たちが投資したお金で、ファンドマネージャーと呼ばれる投資運用のプロが、僕たちの代わりに投資を行ってくれる商品のことです。
最大の特徴は、集めたお金で複数の株や債券を購入してくれますので、投資信託1本で分散投資できることですね。
ETFとは?
ETFとは、株式上場した投資信託を指します。
投資信託と同様、株の寄せ集めパックという点は同じですが、売買の仕組みは異なります。
ETFと投資信託の比較
項目 | 海外ETF (SBI証券) | 投資信託 (インデックスファンド) |
---|---|---|
購入手数料 | 0.495% (上限手数料:22ドル) | ノーロード(無料)の銘柄がある |
売却手数料 | 0.495% (上限手数料:22ドル) | ノーロード(無料)の銘柄がある |
為替手数料 | 25銭 (SBI証券なら2銭で可能) | なし |
信託報酬 | 投資信託より安い | ETFより高い |
配当 | あり | なし(自動で再投資) |
お手軽さ | 投資信託より面倒 | ETFより楽ちん |
今回お伝えしたい内容を比較表にまとめました。
要点をまとめると、以下の通り。
- 信託報酬はETFのほうが安い
- ETFは売買時に手数料がかかる
- ETF投資をするには為替手数料がかかる
順に解説します。
信託報酬はETFのほうが安い
信託報酬とは、年間の運用コストのことですね。
投資している金額から自動で引かれます。
この信託報酬が高いと、今後運用額が増えたときにボディーブローのように効いてきます。
確かに信託報酬だけで見ると、投資信託に比べてETFのほうが安くて有利なのですが、ひとつ注意点があります。
ETFは売買時に手数料がかかる
ETFは、売買時に手数料として、約定代金の0.495%(税込)がかかります。
なぜなら、ちまちま購入すると、その都度購入時に手数料がかかるからですね。
上限手数料22ドルってなに?
売買手数料0.495%と説明しましたが、実は手数料の上限額がありまして、それが22ドル(税込)となります。
▼グラフで表すと、こうなります。
つまり、約4,445ドル以上の購入、日本円にして約50万円以上(1円=110円で計算)だと、売買手数料が0.495%よりも下がる計算になります。
この恩恵を受けようと思うと、一度に最低でも100万円くらいは投資したいですよね。
(この場合、売買手数料が0.2%以下になります)
ETF投資をするには為替手数料がかかる
海外のETFなら、もちろんその国の通貨で購入する必要があり、その際は為替手数料が発生します。
このあたりのわずらわしさがETFにはありますね(その分信託報酬が安いわけですが)。
【実例】SPYDとEMAXIS Slim 米国株式を比較してみた
項目 | 海外ETF SPYD |
投資信託 eMAXIS Slim 米国株式 |
---|---|---|
購入手数料 | 0.495% (上限手数料:22ドル) |
なし |
売却手数料 | 0.495% (上限手数料:22ドル) |
なし |
為替手数料 | 25銭 (SBI証券なら2銭で可能) |
なし |
信託報酬 (実質コスト) |
0.07% |
0.0968% (0.163%) |
配当利回り | 3.4~5.0% | 配当なし |
信託報酬の差はわずか約0.1%
上表のうち、信託報酬を比較してみると、やはりETFが優秀ですね。
と言っても、その差は約0.1%。
実質コストとの差を見ると、その差は約0.1%ですね。
分かりづらいので、信託報酬率の差を具体的な金額でイメージしてみましょう。
あなたが仮に100万円を投資して、10年保有したら・・・約1万円。
1,000万円投資して10年保有したら・・・約10万円の差になりますね。
単に10万円と聞くと高いですが、このケースの場合、1,000万円積み上げたうちの10万円と考えれば、投資信託も悪くはないと思いませんか?
ロボアドバイザーの運用コストについて
余談ですが、AIロボアドバイザーのウェルスナビだと、運用コストが約1.0%かかるんですよね。
手間がかからないという点では投資信託もほとんど同じで、運用コストは投資信託のほうが安く抑えることができます。
ETFをやるなら、高配当株銘柄を中心に!
ETF投資を行う上で差別化となるのが、高配当株銘柄への投資ですね。
僕が投資したETF「SPYD」は、配当利回りが大体3.4%~5.0%と高配当をずっと維持しています。
配当金を心の支えにする
インデックス投資なら長期的に見れば、確かにしっかりとしたリターンが得られるでしょう。
それでも、運用が長期間にわたると、さまざまなリスクがつきまといます。
資産を増やしていくためには、長く投資を続けていく必要があります。
何が起こるか分からないその道中で、投資をやめなくて済むように配当金を心の支えにしていくのは、選択肢のひとつになると思います。
【まとめ】毎月数万円をコツコツ積み立てたいなら投資信託を!
ここまでつらつらと述べましたが、本記事の結論をまとめると、
- 毎月数万円ずつコツコツ積み立てたい
- 一度に100万円以上の投資が可能
- 投資を趣味にしたい
- 高配当株投資でお金が増えていることを実感したい
このようになります。
付け加えるなら、投資にそんなに興味がない初心者の場合は投資信託がいいかもしれませんが、投資に詳しい人でも、投資信託を選択するのは全然アリでしょうね。
僕も今はETF投資に面白さを感じていますが、後々のことを考えると、やはりETFの買い付けは面倒かなと思うわけです。
一緒にETF投資をやってくれる仲間は欲しいですけどね。
ぜひ、ご自分の資産状況と相談しつつ、長期的に投資を行うにはどちらが向いているか判断してみてください。
本記事が参考になりましたら幸いです。